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第15回 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大からの報告です。

歯科医師会などが中心となって開催されている学会です。
リハビリテーションの分野へ色々な職能団体が参画してくる近年。
一長一短。様々な意見があると思います。

まず気になるのはSTやリハ医師とのコラボレーション、もしくは領土問題でしょうか?

もちろん、歯科医師や衛生士などの力は必須ですが、必ずダブッてくる部分ってあるんですよね。


8月28日(金),29日(土),名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)にて,標記学会が「“限界に挑む”-Overload principleの流儀-」をメインテーマに開催された(大会長:藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科教授・馬場 尊氏).本年(2009年)8月1日に当学会が法人化されて初の学術大会であり,開催期間二日中には会員総数6,626名中,5,245名の参加者が集まった.
 大会初日(8/28(金))の「会長講演」では,大会長の馬場 尊氏が登壇.「摂食・嚥下リハビリテーションの実力」と題し,摂食・嚥下リハビリテーションを成功させるためには,VFなどによる的確な評価と,その評価に基づき行った代償手技(姿勢調整等)が適切であったかを確認するバイオフィードバックが重要な要素となり,そのうえで運動学と運動学習の基本原則に則れば,高い機能帰結を求めることができると言及した.


本大会では,評価法や治療法をテーマに掲げた講演が多くを占めた.「シンポジウム1 嚥下評価を究める 」では,5名の演者が登壇.深田順子氏 (愛知県立大学看護学部)は,質問紙を用いた問診を紹介し,嚥下リハの評価以外にも,医療チーム内の情報共有や訓練効果の評価に有用であると解説した.清水充子氏(埼玉県総合リハビリテーションセンター言語聴覚科)は,施設や在宅等での看護・介護に求められる,的確な臨床所見を得るための基礎評価について解説した.馬塲 尊氏(前記)は病態診断と治療効果を運動学的視点で判断できるVF(videofluoroscopic examination of swallowing)をgolden standardな評価法としつつも,検査室外の患者状況(背景因子)も重要であると警鐘を鳴らした.続く,太田喜久夫氏(三重厚生連松阪中央総合病院リハビリテーション科)は,VFが施行できない患者などに行うVE(videoendoscopy)の手技のコツ,利点や限界を解説し,尾本和彦氏(心身障害児総合医療療育センター歯科)は被曝の問題や可能となる検査時間など,小児患者特有の制限をふまえた検査・評価法としてのVF・VEについて報告した.


午後には,①看護師,②言語聴覚士,③栄養士,④作業療法士・理学療法士,⑤歯科衛生士,⑥小児領域の各職域ごとに分かれた交流集会が行われた.「交流集会5 歯科衛生士部門」では,金澤紀子氏(社団法人日本歯科衛生士会)を座長に,教育現場から佐藤陽子氏(宮城高等歯科衛生士学院)が,臨床(在宅歯科診療)現場から牛山京子氏(山梨県歯科衛生士会)が登壇.佐藤氏は,器質的視点と機能的視点をもった専門的口腔ケアを行うことができる歯科衛生士育成の必要性について解説.歯科衛生士全体の質の向上のためには,教育現場だけでなく,すでに臨床で活躍している者への教育(リカレント教育)も重要で,歯科衛生士の地力を上げ,他職種にアピールしていく必要性を解説した.牛山氏は,本学会の「摂食・嚥下認定療法士制度」に触れ,歯科衛生士の力量によっては,病院・施設・在宅それぞれの場で“キーパーソン”になりうると場内を鼓舞すると同時に,ある一定のマニュアルは必要とされるが,現場ではつねに臨機応変な対応が求められること,他職種連携の場においては結果がすべてであることを念頭において取り組むべきであると訴えた.
 大会二日目,「シンポジウム3 プロセスモデルの臨床応用」では,松尾浩一郎氏(松本歯科大学障害者歯科学講座),井上 誠氏 (新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食・嚥下リハビリテーション学分野),菅沼宏之氏 (医療法人社団中山会新札幌パウロ病院),柴田斉子氏(関西医科大学附属枚方病院リハビリテーション科),横山通夫氏 (船橋市立リハビリテーション病院)が登壇.「プロセスモデル」は咀嚼嚥下において特異的に発現する嚥下様式であり,当該モデルのreviewと咀嚼時の誤嚥防止機構として働くと考えられる「isolated pharyngeal swallow」という新知見を踏まえた検証が行われた.質疑応答の時間には,isolated pharyngeal swallowと咀嚼の関係,嚥下機能の低下した患者に咀嚼をさせるかどうかといった問題など多くの質問が投げかけられ,場内では活発な討議がなされた.
 「シンポジウム4 eラーニング要綱」では,馬場 尊氏(前記),山田 深氏(慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター),浅田美江氏(社団法人愛知県看護協会認定看護師教育課程),戸原 玄氏(日本大学歯学部摂食機能療法学講座),岡田澄子氏 (藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科),石野智子氏 (聖隷三方原病院栄養科),田角 勝氏(昭和大学医学部小児科学教室)が,本年度からの「摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士制度」発足にあわせて,来月10月より順次アップされるeラーニングの「概要と仕組み」,全6分野にまたがる各コースの概略について解説した(6分野の詳細は学会HP参照のこと).eラーニングの受講資格は学会員とし,原則どの分野から受講することもできる.受講者は2010年8月予定の認定士試験受験資格の1基準をクリアすることになる.
 その他,本学術大会から始まった企画「Meet the Mentor~エキスパートに聞こう!」では,円卓を囲んでMentor(講師)と参加者が自由にディスカッションする形式がとられた.5つのプログラムそれぞれでは,臨床・研究の第一線で活躍するエキスパートの解説を聞き漏らすまいと,熱心に耳を傾ける参加者の姿が印象的だった.
 また本大会より,「ポスター発表」,「企業展示」それぞれに,Most impressive poster presentation賞(MIP)とMost impressive commercial exhibition賞(MIE)が企画され,MIPは井上 誠氏(前記),矢作理花氏(ホリカフーズ㈱)ほかによる「加齢社会の未来を開くカレーゼリー」が,MIEはヘルシーフード株式会社(東京都日野市)が受賞した. 
 二日間の総演題数は563題にのぼり,シンポジウムのほかにも,教育講演,招待講演,一般口演,ランチョンセミナー,ポストコングレスセミナーなど,それぞれ会場には目的意識をもったさまざまな職種の聴講者があふれた.


次回,第16回大会は,2010年9月3日(金),4日(土),朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター(新潟市)にて開催される予定である(大会長:植田耕一郎/日本大学歯学部摂食機能療法学講座).


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